「快適!新型パワードーム」
こんにちは、ZPI“フィールドスタッフの北山 睦です。
今回は亀山ダムで開催された第13回KOMORI CUPで新型パワードームを投入してきましたので、レポートします。
このZPI製パワードームですが、初代は数あるZPI製品の中でも一番のロングセラー商品です。
今では、アルミボートやレンタルボートのフットエレキに付いてなかったら違和感を覚えるくらい沢山のユーザーに愛されているプロダクトです。
最初に開発に着手した当時は、設計に黒川氏と足しげく三瀬谷ダムに通い、「いかに非力なエレキを効率よく走るようにするか?」をテーマに悪戦苦闘し、現在の形になりました。
それから十数年、ハイパワーエレキ全盛になった今、革新的にアップデートされて生まれ変わります。
まず、パッと見た目で判るのが「幅」の変更です。
かなりスリムになりました!
初代パワードームは、モーターガイド製3ブレードマチェットプロップの直径に合わせて設計されていました。これは、エレキを半上げの状態で水飛沫が上に上がらないようにするためそういう設計になっていたのですが、今回のアップデートではあえてメリットを取るためにそこに手を付けました。
そのメリットですが、まず「重量が軽く」なります。そして、幅が狭くなったことにより、ステアリングの際の抵抗が減ってより軽い踏み込みでペダル操作が行えるようになりました。
また、レンタルボートの時など、エレキをトランクに収納する際にもスペースを取らなくなり、収納がしやすくなりました。
幅が狭くなったことと関係しますが、板厚が2.5mmへと厚くなり、剛性が大幅にアップ!
これにより、ハイパワーエレキで全開で走ってもビビリが無くなりました。
実に快適に全開走行できます!
クランプ部の先端の形状が変更され、少し尖りました。これで水の抵抗を若干軽減できるデザインになりました。
これは初代からずっと熱望されてきたことですが、遂に、ケーブル用の穴が出来ました。初代では振動子ケーブルがクランプの横を除けなければならず、余分な抵抗がありましたが、これでスッキリ!
初代では間違ったクランプの仕方をされているユーザーさんをよく見かけましたが、面同士を付ける前向き左側に目印の“矢印”が刻印されました。
この矢印を突き合わせる事で、左は面と面で付くことになります。
正しくクランプされた場合、このように前向き右側にこのような隙間が出来ます。このように正しく装着することによって、クランプ部の剛性が全て発揮されることになります。
また、今回から一部を除いて、スペーサーが廃止されました。写真の様に、スペーサーが無くなったことで部品点数が減ってかなりスッキリしました。外した時に「スペーサーだけ無くした」という経験のある方もかなりおられると思いますが、それもこれで解決です。
このように、大幅なアップデートにより、パワードームはとても使いやすくなりました。
亀山ダムで使用した時も、直進性は変わらず、ペダル操作も軽くなってかなり快適でしたね。
アルミボートやレンタルボートユーザーには超オススメですよ!