ものづくりの現場から -Episode1-

ZPIの製品にはそれぞれストーリーがあります。

「ものづくりの現場から」では、普段皆様の目に触れることがない製品が生まれるストーリーの一部を少しでも伝えられたらと思い、スタートすることにしました。

ZPIのパーツといえば何を思い浮かべますか?

人それぞれ違うと思いますが、中にはカラーパーツ系を思い描く方も居らっしゃるのではないでしょうか?

初回のEpisode1では、カラーパーツの製造現場からお届けしようと思います。

ZPIの製品は確かに量産品ではありますが、その裏側は実は一つ一つ職人が手をかけて仕上げるまさに「ものづくりの現場」から生み出されています。

金属加工を行っている工場に行かれた事がある方はご存知かもしれませんが、加工室や工場に入った瞬間に感じる独特のニオイがあります。

このニオイを嗅ぐと「ものづくりの現場」にやって来たなと感じさせてくれるので、今日はどんな加工をしているのだろう?どんな機械が動いているのだろう?そんな思いが巡り、ワクワクしてしまいます。

今回訪問した協力工場も例に漏れずそのニオイが立ち込めており、ワクワクして様々な機械が削り出す美しい作品を想像しながら工場の中へと足を進めました。

金属加工というのは実は非常に奥が深いものです。

当然加工を行う金属の性質を知らないと作りたい形や寸法を狙って出すなんて事は不可能に近いです。

例えデータでキッチリと作りたい形状を作ったとしても、実際削りあがったものを見ると実は狙っていた数値と違っていたりして、データ通りに削る為にはコツみたいなものがあります。そのコツというのも、機械が変わればまた変わるわけで、長年加工一筋でやり続けて来た職人さんが長年使い続けている機械だから出来る技というのも実際に存在します。

ZPIのパーツ類は、アルミやジュラルミン、超超ジュラルミンと言われる素材を使用して作られており、それぞれに特徴を持った材料です。

そんな材料達は、精度の高い加工を行う為にある程度のサイズにカットされ、釜に入れて焼入れ作業をされた後、やっと削りの工程に進む事ができます。

焼入れを行うのには理由があって、焼入れをしていないと精密に加工を行った際に明らかに差が出てしまい、精巧に削り出されたとしても仕上がったものは歪みがでてしまいます。

この様にパーツ一つをとっても、非常に多くの工程があり、多くの人の手がかかっており、皆様の手元に届くまでにはすごく多くの手間や時間がかかっています。

皆様の手元にあるアルマイトを施したパーツはもちろんきれいですが、実は加工中であったり、削りあがったばかりの素のパーツ達はアルマイトという化粧をした姿に負けず劣らず美しいものです。

そんな製品の素の一面が垣間見れる過程を今後も定期的にお伝えしていこうと思っています。

次はどちらの製造現場からとなるのでしょうか…

楽しみにお待ちください。